今から始める個人年金
その他知っておきたい個人年金の知識
元本割れについて
年金保険の保険料を支払っていく上で、将来受取れる年金額が自分の支払った総額を割り込むいわゆる「元本割れ」はするのだろうか?と心配になります。もともと株式・債券・投信などの投資で運用される変額型の年金は「元本割れ」の可能性があることがリスクとされていますが、実はそれとは違う「元本割れ」があります。
年金保険には予定利率というものが大きく関わってきます。予定利率は簡単に考えると預貯金の金利のようなもので、予定利率が高いものは少ない元本で受取れる金額が多くなります。予定利率が低いと元本はより多く必要としますが、現在は予定利率が低いものがほとんどです。
確実に元本を支払うのならばそれほど問題はありませんが、ここで注意したいのが途中解約した場合です。何年後の解約なら元本割れしないのか、この予定利率が計算する上で重要になります。
予定利率が低い時に保険契約し、その後予定利率が高い新しい商品が登場したので、今までの保険を解約し、新しい保険に加入し直そうと思う時など落ち着いて経過表などでチェックしましょう。実際、一生涯にわたり年金を受取る終身年金は予定利率が低く長生きをしなければ実質的に元本割れしてしまう場合が多いのです。
さらに一定の要件を満たしていれば、所得税や住民税の控除対象になる個人年金保険がありますが、このことについても注意が必要です。控除されていて得をしているように感じますが、老後年金を受け取れる時期になって、実際受取った年金額によっては所得税や住民税、国民健康保険料などの税金をそれ以前より高く納めることになり、結局のところ受取れる年金額が元割れするのと同じ場合もありますので、一概に控除が得とも言えないのです。